会社対策会議
「平成ベビーの会社員。」内のQ&A。質問はこちらで受付中。
若い人たち同士で会社のあれやこれやの難題をいかに乗り越えていくか、考えていきます。
基本、ゆるふわ(推敲しない)。
こんにちは。今年新入社員のものです。 就活では大変お世話になりました。
無能さんと同じくガチめのコミュ障なんですが もうすぐ営業に出そうです。
そのストレスから早くも体に異常が現れ始めて います。 何か一言アドバイスを頂けないでしょうか。
新入社員なんですね!
入社から半年ほど経ったいま、順調にいけば死にたくなっている時期!
よ~し、おじさん、はりきって回答しちゃうぞ!
(前回と同様にお名前が分からないので「まさし」と呼ばせていただきます)
まさしくん。
まずは病院に行こう!
おじさんも最近、帯状疱疹(ストレスなどによって発症する大人の水疱瘡、最悪死ぬ)になって、顔と足にぶつぶつがでてきたよ。
何事も早めの治療が肝心だって、お医者さんが言ってた。
ぜんぜん関係ないけど、お医者さんが女医さんで、けっこう美人だったんですよね。
そのときに足の甲をお医者さんに見せたんですが、足の甲ってあんまり人に見せないじゃないですか。サンダルでも履かない限り。
僕、足の指にめっちゃ毛が生えてるんですよ。
ここがツイッターだったら女性フォロワーが2割はどっか行く発言だと思うんですが、僕、そういう自分の上澄みだけを抽出するセルフブランディンガーじゃないんで書いちゃいます。
(何なら画像も載せたいくらいですけど、ひじきとか食べている人がいたら、さすがに申し訳ないんでやめときますね)
しかも、普段はそり落としているんですが、そのときは完全に忘れちゃってたんですよね。
女医さんも「…………………うん、帯状疱疹ですね」って感じで間があったから確実に「もじゃもじゃやな」って思ったことでしょう。
恥部をさらけ出す感じになっちゃって、なんか興奮しました。
まさしもそういうところで悦びを覚えられるようになると、人生なにかとはかどるよ。
本題に戻ります。
受診はしてもらうとして、遅かれ早かれ営業には行かなければなりません。
仕事やからね。
そのために雇われてるわけやからね。
ただ、勘違いしてほしくないのは、いわゆる営業マンのイメージに囚われてほしくないってことです。
営業コンサルタントとか、よくわからない人たちがいるじゃないですか。営業のなんたるかを切々と説きなさります。
爽やかじゃないですか。
やたら元気じゃないですか。
よく喋るじゃないですか。
でも、そんなの営業の一つのスタイルでしかありません。
確かに分かりやすい理想像といえると思います。
でも、世の中に営業マンなんて何百万人といるわけで、みんながみんなそのスタイルを目指しているわけがないんですよね。
普段の笑い方が「ヒヒヒッ」な人が、そんな簡単に「ハハハッ」に変えるなんて、できっこないんですよ。
そもそも考えてください。
トップ営業マンになりたい、とか思ってる?
ねェ、まさし。
なりたいんだったら勉強する方法はいくらでもあるでしょうが、コミュ障を自称するくらいだったら、違うんじゃないの。
僕も以前に営業をやっていました。
でも初陣が終わったあとに直感しましたね、「うん、僕、向いてないわ」って。
そのあとご褒美として飲んだスタバのフラペチーノが心に染み渡って、泣きそうになりましたからね。
大学で友達すらまともに作れなかったやつが、人にものを売り込もうなんて、生半可な気持ちでやれるわけがないんですよ。実際。
だからといって放棄するわけではなくて、そこで僕は
「ふつうにいる営業マン」として機能すること
を目指そうと思いました。
営業っていう言葉には、高い成績を残すことが使命だとか、ものすごく高いハードルが伴うイメージがあります。
それ、思い込みやからね。
ふつうの営業マンになれれば、それでいいんですよ。
だって、営業マンのなかでも9割は上位1割じゃないんですから。当たり前ですけど。
意識高い系の人たちは違うこと言うと思いますよ。
だって身を粉にして全身全霊をかけることが義務だと思っている人もいますから。
でも、それ強制されるもんじゃないですから。
努力しなくていいとか、怠惰を貪っていいとか、そういう話じゃないですよ。
これに過剰に反応しちゃう人は、ちょっと冷静になってください。ていうか、怒らないでください。
これは、身の丈にあった営業マンとしての目標を持つことが必要、ってことです。
もう少し具体的なことをいうと、上述した営業のスタイルについてですが。
これも様々なわけで、営業マンの数だけ営業スタイルがあります。
もちろん会社や事業によって傾向はありますが、細かく見ていけば同じ営業の仕方をしている人なんていません。
会社で研修などもあるでしょうが、それも一つのスタイルを提示しているに過ぎないでしょう。
だから、必ず意識してほしいのは、
自分がいちばん成果を残しやすくて、そして心中穏やかでいられる営業スタイルを模索すること
です。
「心中穏やかでいられる」っていう観点がすごく大事です。
これを見失うと長く続けられませんし、長く続けられないということは営業上手になる機会の損失になってしまいます。
(こういうのもいわゆる営業という言葉のイメージには含まれないんですよね)
僕は今も他社の人と関わる機会は多いので、営業に近しいことはずっとやっています。
僕が自分が心中穏やかでいられるために意識しているのは
人間であること
です。
働き始めるとすぐに分かるんですが、営業マンって本当に発言はもちろん、人間性そのものを取り繕っている人ばっかりなんですよ。
これも一重に僕が「気にしすぎる系コミュ障」であることの弊害なんですけど、営業マンって良い人ぶるんですよね。
すごく褒めてくるし、何を言っても笑ってくれます。
そこで僕は思うわけですよ。
「うわー、いい人ぶろうとしとるなー」とか、「絶対、会社に戻ってから僕のことボロカス言ってんだろうな」とか。
もう営業うんぬん以前に社会不適合者の香りがぷんぷんしてきていますが、世の中にはそう感じる人もいるわけです。
だから、僕は自分が営業するときは、例え口に出すと損するかもしれないことでも正しいことなら言いたいし、逆に嬉しいと感じたことは素直に表現したいと思っています。
例えば、他社さんから帰ってきて御礼のメールを打つときは、「お会いできて光栄でした」とか言わずに、「お話できて嬉しかったです!」と書いたりします。
「嬉しい」なんて一般的なビジネスでは使わないですし、ましてやビックリマークなんてビジネス書には「使うな」って書いてあります。
でも僕は使いたいし、これからも使います。
思ったことや感じたことは素直に表現して、ビジネスマンとかいう謎の覆面ではなく、僕という人間で人と関わりたいからです。
それが僕の心の平穏を保つ方法ですし、自分にとって一番成果があがるやり方だと思うからです。
いかにお金が絡むことであっても、人間味だけは忘れて仕事はしたくありません。
実際、これで僕はぜったいに他の人だったらできなかったと自分が確信できることがいくつか実現できています。
これは誰にも文句を言わせない、自分の誇りです。
まさしも、自分が穏やかでいられる方法を見つけてください。
こういうのは自然に見つかるもんじゃなくて、意識して考えないと絶対に見つかりません。
例えば考え方でいえば「自分の人生と会社を重ね合わせず、何も責任を負わないという考えて大胆になる」とか「別人格で仕事をするからダメージを負わない」とか、
具体的な行動でいえば「できるだけ余談をして仲を深めることを重視する」とか「商品のことをめちゃくちゃ勉強して自信満々の状態で営業できるようにする」とか。
こういうのを見つけてこなかった人が、信念も楽しみも何にもない、うだつのあがらない冴えない営業マンになっていきます。
そういう人は話を聞いてみても、ノウハウとか、何にも出てきません。
最初はきついです。
絶対失敗しますし、怒られもします。しんどい思いもします。
でも、そこで模索を続けることが、後のまさしの営業マン像を決めます。
活躍はふつうでも、営業が苦しくない、何なら楽しいと思える営業マンになってください。
まさし、がんばれ。
そもそも、あと1年くらい働いたら分かりますが、世の中のビジネスマンとかいう人たちも大概、テキトーにやってますよ。
思い詰めなくて大丈夫やで。
おじさん、いつでもここにおるでな(秋葉原のプロント)。
安らかに。
(営業について書いたマイナビニュースさんでのコラムです。こちらも参考になると思います。)
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まさしです。
返信削除とても丁寧な回答ありがとうございます。
まさか、ブログでここまで具体的に回答してくださるとは思わず、涙で前が見えません。
とてもうれしいです。
おかげさまで不安な気持ちが楽になり、勇気が出ました。
自分が心穏やかでいられる営業スタイル。
必ず見つけたいと思います。
まずは病院に行ってきます。
無能さんも早く帯状疱疹治るといいですね。
お体を大切に。
本当にありがとうございました。