平成ベビーの会社員。

「会社でうまく笑えない。」「会社対策会議」「戦略的・異性愛幸福論」など、ブログ内連載中。

他のブログ 「無能の就活。」

2013年12月16日月曜日

会社でうまく笑えない。①~「はい」と「すみません」だけで会話を回した先に……part.1~



武野です。

ボーナスが出たのでフィリップスの電気シェーバーを買いました。




amazonで1万円を超える買い物とかしたことなかったので、めっちゃ手が震えました。


これ、僕の半年の頑張りの集大成です。

(しょぼっ、って言ってもらって大丈夫ですよ)







本題です。




僕のブログや本を読んでくださっている方は既にご存知かと思いますが、



僕はかなりのコミュ障です。



講演会などもやっているので、そのときは「全然ちゃうやん!ペテン野郎!くそ!死ね!」と言われたりするのですが、



紛れもなくコミュ障です。

こんなところにしか自信を持てない自分をぶち殺したいですよ。



講演会などでは事前にめっちゃ練習してますし、そもそもそういう批判をしてくる人は、たぶんあんまり人前で喋った経験がないんでしょうね。



あんなもんは人と人のやり取りじゃないんですよ。



僕はたぶん聴衆が3万人いても、あんまり緊張しません(多少は変わりますけど…)。


講演会なんてもんは僕が一方的に喋っているだけであって、聴衆が3人でも何人でも、喋る内容は変わらないんですよ。



しかも事前に僕は喋る内容を把握しているわけですしね。

生のコミュニケーションじゃありません。




コミュ障っていうのは生のコミュニケーションが苦手な人です。


人と人が面と向かって円滑に情報伝達をするための方法を、苦手とする人です。


属性もたくさんあります。これはいつかまとめたいと思っています。




話を戻して。




いわゆるコミュ障って言われる人でイメージされるのは、

・声が小さい
・どもる
・自信なさげ
・反応がない

とかだと思います。



この類のコミュ障スキルも、僕はいくつか持ち合わせていますが、


そういう人間が会社に入るとどうなるでしょう。







そうです。






「はい」と「すみません」だけで会話を回していくことになります。



自分に当てはまりすぎて、もう書いてて辛くなってきているんですけど、がんばります。






もしここに「あるあるボタン」があったとしたら、たぶん僕は




ボタンがぶっ壊れるまで連打している



わけですが、恐らく、けっこうな割合の若い会社員にあてはまると思います。



いまいち会社という組織に馴染めていない人、特に新入社員なんかに顕著でしょうね。
最初はみんな慣れていないわけですし。




まず返事をするために「はい」は言いますよね。


「はい」すら言えなかったら、たぶん内定もらえてないですからね。「お前はミッフィーちゃんか」って人事に突っ込まれてるでしょうからね。
(実はミッフィーちゃんは喋るらしいですけど)




そして、よくコミュ障の人が使いがちなのが「すみません」なんですよね。


何が「済んで」ないのか、よくわかりませんが、使っちゃうんですよねー。



わかりますよー。僕は会社員生活まだ2年弱ですけど、たぶん2000回くらい言ってますから




なんか申し訳ない気分になるんですよね。


先輩「武野くーん」


武野「は、はいっ」


自分のデスクから立ち上がって先輩のもとに到着。


武野「はい、すみません……」  (何を言われるか待つ)



呼ばせてしまってすみません、みたいなね。



「これ、どうなってる?」とか質問されたら、やばいですね。

別に全然、悪いことしてないのに、「すみません」って言ってから説明し始めますからね。



怒られてるときなんかヤバイですね。
1センテンスに5スミマセンくらいは、ぶち込んでます。






でも、今までにいろいろ考えてきました。

コミュ障でもうまく会社でやっていきたい、って、コミュ障の誰しもが思っています。


褒められたくない、結果を出したくない、がんばりたくない、って思っている人なんて、かなり少ないと思います。




うまくやっていきたいけど、できない。

それが、ここで言う「コミュ障」です。



うまくやっていく、っていうのは、うまく立ち回るとかいう意味だけじゃなくて、仕事をして結果を出すとか、会社員として組織に貢献していくっていう意味も含まれます。



僕は、どうやったらコミュ障も会社でうまくやっていけるか、ずーっと考えてきました。

いろんな人の意見を参考にしたりして、実践して、それなりに結論を出したこともあります。




まだ勉強中のことも多いですが、いま悩んでいる人の力に少しくらいはなれると思います。




「会社でうまく笑えない。」を、ちょっとした連載にします。




すぐにできなくても、


明日じゃなくても、


いずれはコミュ障の人も笑って、気持ちよく仕事ができるように。



そういう働き方ができたら、きっと、もっと頑張れると思います。
成果もだして、会社に貢献できることが増えると思います。





次回は、この「はい」と「すみません」だけで会話を回してきた人に向けた、ぷち解決法を記事にしたいと思います。


お楽しみに!


立派な若手社員さんとかが見たら、ほんと鼻くそぶつけたくなるくらいイラつくというか、バカにされる内容だと思うんですけど、それでも僕は必要な人が多いと思うので書きます。








安らかに。












2013年11月4日月曜日

平成ベビーと突発性難聴。


2013年11月12日

凡人面接戦略
~「学生時代に頑張ったことは?」に答えられない就活を複数内定で終わらせるために~

株式会社KADOKAWAさんから発売されます!


写真右

















半年ぶりの新刊です。
前作「凡人内定戦略」の続編となります。凡人内定戦略の、面接特化版だと思ってください。
おもしろく、そして役立つ情報を入れられたと思います。

前作と合わせて、どうぞよしなに。

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武野です。

書き損ねていたんですが、今年の5月か6月くらいのことです。




お風呂あがりにいつもどおり、2リットルのコーラのペットボトルをラッパ飲みするというアメリカ人みたいなことをしながらパソコンをいじっていたとき、左耳に違和感を覚えました


そのときは、水でも入ったんだろう、と気にも止めませんでした。



しかし、翌朝、目が覚めてもその違和感は消えません。

とはいえ音も普通に聞き取れるし、ゴミでも入ったのかなあ、なんて楽観的に捉えていました。





3日後、たまたま同期の社員と帰り道を同じにしました。


そのとき僕が何気なく


「そういえば、会社の回線音っていうの?ぷーぷー、っていうやつの音が変わったよね」


と言ったのですが、すると同期が


「え、変わってないよ」


と返してきました。

そんなことはない、と軽く議論を交わしたのですが、彼と僕はフロアが違ったので、僕がいるフロアの回線だけが変更されたんだろう、という結論になりました。





翌日、通常どおり業務をこなします。

新人に毛の生えた程度の人間ですから、やはり電話はたくさん取ります。
余談ですが、僕のデスクの引き出しはお菓子で溢れかえっているのですが、それを食べる間隙を見つけるのも一苦労ですよね。
(うまい棒が攻守最強という結論に最近、いたりました)


そこで、ふと昨日の同期の言っていたことが気になりました。


そういえば、以前から耳の違和感も無くなっていません。





僕は普段は電話を左耳でとるのですが、何も鳴っていない電話をとって、右耳に当ててみました。


「ぷー↑ぷー↑」


明らかに左耳で聞いているときよりも高く、そして鮮明に聞こえてきました。


「ひゃん!!」


僕は驚いて、受話器を叩きつけました。


動揺を隠せなかった僕は、息を荒げながら、開封されていたプリングルスのサワーオニオン味をやたらめったら口に詰め込み、ペプシスペシャルで流し込みました。



その日は定時早々に帰ることにしたのですが、そのときから急に左耳に入ってくる音が気になり始めました。



ずごごごごごごごおおおおおおおおお


というオッサンのイビキのような音がそれなりに大きく聴こえています。
(生まれて初めて耳鳴りが何を指していたのかを知りました)



しばらくすると、電車の「ガタンゴトン」という音も、左耳だけだと聞き取れなくなりました。


聞き取れない、というのは、大きくて低い音が認識できないのです。

まるで質の悪いアンプから聴こえるベース音のように、ただの「ぼわんぼわん」という音になって、何の音なのか分からないのです。

居酒屋のオッサンのうるさい笑い声も、笑い声としては聞き取れなくなりました。




そして病院にいったところ


突発性難聴


という診断を受けました。





そのとき僕は思ったのです。丸椅子に座って、ぐるぐる回りながら。





僕のミュージシャン性にも磨きがかかってきたな、と。

(なんか知らないけどミュージシャンがよくなってますよね、調べてみてください)


翌々日くらいに、あえて知り合いとカラオケに行きました。






冗談はさておき。

お医者さんにうかがってみると、最近は若い人が発症することが多いらしく、基本的には原因は分からないそうです。
ただ、主にはストレスだといわれているとか。
聴覚に関連するホルモン(?)が乱れてしまうらしいです。



幸い、僕は軽症とまでは言わずとも、1ヶ月くらいで治りました。


確かにストレスを感じるような時期もあったのですが、それは発症する1、2ヶ月くらい前のことだったので、病気って不思議です。




病院に行く時間もとれず、なんなら自分の健康が害されていることにも気付けないくらいに追い込まれている人が世の中にどれくらいいるんだろうか、と耳が聞こえていない間に考えていました。


失ってみて初めて分かる「健康第一」でした。


昔、ハイパーブラック企業に勤めていた方に話をうかがったことがありますが、その方のおっしゃっていた「何がいちばん大切なのか考えて欲しい。生きていくのはどうとでもなる」という言葉を思い返しました。



僕はそれなりに楽しくやっていけていますが、何がいま自分にできるのか、やりたいのかを考えます。



「若いうちに無理をしろ」という言葉の意味は十分に理解しているつもりですし、それが若者にとって必要なことも分かります。
無理をすることは自分の可能性や裾野を広げていくことです。


でもその無理が、他人に強制されていいものなのかといえば、躊躇なく肯定することはできません。


どうにも、その違和感が、損なわれている環境が、世の中にある気がしてなりません。





安らかに。




病気になったときはツイッターで心配してくださる方がたくさんいて、とても嬉しかったです。

リアルの何倍の人数がいたでしょうね。

これがリア友が少ないことの弊害でしょうか。

リアルでは知っても無視して扱ってくる人いましたからね。笑えるぜ!


2013年10月26日土曜日

平成ベビーとウォークマン。(講演会やりました)





突然ですが、MP3プレイヤー(?)を新調しました。



左が従来機
右が最新機(安かったからたぶん最新でもない)





















どうでもいいことですが、僕は昔からアップル製品を使ったことがありません。

みんながアイポッド(これももう古いのでしょうか)を買いまくっているときに、どうしてもみんなと違うのが欲しくて、ウォークマンを買いました。




僕が就活をしていたときは、ちょうどガラケーからスマホへの過渡期というか、

「スマホがなければ就活が不利になる」

という噂がまことしやかに囁かれている時期であり(一部、事実だと思います)、みんなこぞってスマホに乗り換えていました。

今よりもアイフォン一強の空気が強く、アイフォン以外のスマホを使っている人はかなり少数派だったと思います。

当時はAndoroidが本当にダメで…。
結局、僕はそれから3年近くそのスマホを使いましたが、最近、機種変更をしたらかなり進化していて快適です。




ウォークマンの話に戻りますが、

僕が使っていたものはAシリーズといい、発売されたのは2005年でした。
つまり8年くらい使っていたわけですね。


2005年、僕は高校1年生でした。



同じ時を過ごして、Aシリーズは廃盤になっていますが、僕は姿かたちを多少変えつつも、今も生きています。


高校生、大学生、そして会社員へと、ステップアップしているのかキャリアアップしているのか、使えるお金が増えただけなのか、責任が増えただけなのか、拘束時間が長くなっただけなのか――。


そんなことはどうでもいいんですが、

とにかく「時間は確実に過ぎる」ことを、Aシリーズとサヨナラしようと決めたときに実感しました。
















母校で講演会をしてきました。


お世話になった担任の先生に、自分の生活を逐一報告していた結果、お呼びいただきました。

急な依頼だったので好き放題喋ってしまったのですが、聴いてくれた学生さんたちに、うまく伝わっていればいいな、と思います。


学校自体もあんまり変わっていなくて、不思議な気分でした。




喋っていて思ったのですが、正直、聴いている学生さんたちが何を考えているのか、あんまりわかりませんでした。

同世代のなかでもまだ理解できるほうだという自覚があるのですが、それでも5歳も6歳も離れると、違う種類の人間なような感じがします。


会社という組織には、自分の倍くらい生きている人がたくさんいます。


若い世代が多くてガツガツやっているベンチャー企業なんかもあるでしょうが、それでも顧客や関係する人まで含めたら、異なる世代と関わることのほうが圧倒的に多いです。


きっと僕を見ているオジさんたちも、僕が何を考えているのかわからないのでしょう。

だから「この人、何を言っているんだろう」と思うことがあって、それは僕に限った話じゃないと思います。

最近の若い人は「合理的なことしかしない」という見方がありますが

「合理的じゃないものを理解して飲み込む力」

のある人が会社では活躍するのかもしれないと最近感じます。


組織のなかの活躍は、決して「成果を出すことだけではない」のですから。



最近、会社でもプライベートでも、お仕事という意味でいろんなことをさせてもらっています。

ちょっとキツいんですが、とても充実しています。また報告します。




安らかに。






2013年5月8日水曜日

平成ベビーと安定性という人質。

こんばんは。


武野光です。

先日のゴールデンウィークで京都に帰省したりしていまして、久しぶりに同級生に会ったりしました。
数少ない友人が結婚するなどの吉報を聞いて、ほんのりと気持ちが温かくなっております。



そこで友人と話していて彼から出たセリフで


「俺は会社の価値観に何十年も縛られて生きていたくはない」


というものがありました。


これを聞いたときに思ったことがあります。






会社にはそれぞれの価値観があります。

それは社是や社訓といったもので表現されていることもありますが、抽象的すぎて的を得ているとは言えないことがほとんどだと思います。
少しでも社是社訓が長い会社なら、空で言える人はかなり少ないでしょう。




すごく分かりやすい部分で会社の持つ価値観が出るのが

待遇

ではないかと思います。



例えば子育てに重点を置いている会社であれば産休育休の取得率は高いでしょう。
それは「それが普通」と捉えている社員が多いのだと思います。どちらが先かは鶏と卵でしょうが。


他には労働時間にも価値観は反映されるでしょう。

「数字をあげるために労働時間は関係ない」と考える会社であれば労働時間は必然的に長時間になるでしょうし、「プライベートを重視しなければ仕事の能率もあがらない」と考える会社であれば比較的労働時間は短くなります。

どちらが良いかはわかりませんが、とにかく会社にはそれぞれ特有の働き方に対する捉え方があります。





そうすると必然的に社員、特に新入社員に対しては

刷り込み

が生じます。

それは意図して植え付けるものかもしれませんが、そうでなくてもそれぞれの環境に社員はいるのですから、どっぷりと浸かることになります。





ここで特に新入社員さんが考えなければならないことは


自分は順応できるか


ということです。


順応できればそれはとても幸せなことです。
勤労を通した自己実現、充実感を得やすくなります。
目標にしたって構わないと思います。





しかし、どうしても順応できない人がいます。


すると「若者は3年で辞める」ことになるわけですが、それは若い社員が会社の価値観に触れることが新鮮だからであって、ある程度年次のある社員でも避けられません。

会社はずっと同じ価値観を持っていません。
景気の上下で経済状態は左右されますし、世情に合わせて変化していくこともあります。


となると、それなりに勤続していても、順応できずに辞めていく人もでてくるわけです。





ただ、順応できなかったとしても辞めない人はいます。


もう少し深く見ると、辞められない人がいるのです。






最近の若い人は安定性を求めるようになったと言われています。

安定性を求めているから中小企業を受けようとしないなんて、使い古されたことを言うバカな有識者気取りもいますが、間違ってはいないと思います。
(それは僕たちが景気の良い時代を知らないからなど理由はありますが、それは別のところで)






つまり安定性は素晴らしいものだと考える人が若い人には多いということですが、


どうか知ってほしいことは





会社は安定性を人質にとって過酷な環境に留まらせれば得をする面がある




ということです。

個人事業よりも会社に所属することは、収入面で安定しています。当然のことです。
自分がいなくなっても他に稼いでくれる人がいることの強さが会社です。
うつ病になって求職しても給料が部分的に出るなんて、本当にすごいことです。


しかし、安定性を求めすぎると、その安定性が揺らいだときににっちもさっちも行かなくなります。
それを見越していないために能力が養われていないということもあるでしょう。






最近の若い人は会社に対して愛を感じなくなっている、要は愛社精神がない、なんて言われていますが、僕はそれでいいと思います。


会社は社員という労働力を給料という金で買っています。
本当はそんなシンプルな形です。

そこに依拠しすぎる、もしくは「自分はお金をもらっているから会社には従属しないといけない」と強く思い込み過ぎると、いいように使われます。



基本給を極限まで下げて、みなし残業代を付与して給料を平均に近づけて死ぬほど残業させるなんて、その典型です。



安定性は人質になる。

覚えておいて損はないと思います。




なんか暗い感じになったでしょうか笑
でも会社の価値観に合わせてガムシャラに頑張ることも、本当に素敵なことです。






安らかに。






2013年4月22日月曜日

平成ベビーと「長く一つのことを続けること」。


こんばんは。





毎日新聞にインタビューがデカデカと掲載されたことにめっちゃ喜んでいたら





何故か左耳が聞こえなくなっていた




武野です。

(念のため書きますが、僕の耳が聞こえなくなったことと毎日新聞さんは何ら関係ありません。毎日新聞さんはとても素敵な新聞です)



ずっと「ごおおおおおおおおおお」と電車が線路を走るような音がしています。

病院に行く時間が、いま何より欲しいです。






最近、とみに思ったことがあります。



会社に勤めるようになった人にとっては当然かもしれませんが、



例えば上司や先輩に飲みに誘われて、行き着いた居酒屋で


「昔はさ~、うちの会社も潰れそうなときがあってさ、そのときは本当に大変だったんだよ」


と、昔話を聞かれることがあるでしょう。




僕も例に漏れず、会社の人ではなく、そういう諸先輩方のお話を聞く機会が多くなりました。





会社の上司に連れられた日には結構な割合で



「うっわ、始まったよ、だりいいいいいいいいい」


と心中では嘆きの声をあげている人もいるでしょう。




でも、




よくよく聞いていると、その話、






めっちゃおもしろかったりするんですよね。



若い人が「上司に居酒屋連れて行かれるのマジうぜぇ」とか言っているのは

単純にその人の話し方が下手なだけで、


素材自体は若い人もすごく興味があることだと思います。



だって自分の未来像にも繋がる話ですから。

(「くそつまんねーよ」って思われるのは、そのオッサン達の話す目的が苦労自慢だったり、今の若い人世代の批判だったりするからです)





何が言いたいかというと、






一つのことを長く継続してきた人の話はどれも非常におもしろい




ということです。
(笑えるという意味ではなく)



もともと聞く側が興味のある分野はもちろんですが、そうでなくても、それはおもしろく成りえます。


僕を例にするなら、僕は海外には全然興味がない人間なのですが、仮に目の前に20年間アメリカで過ごした日本人がいたなら、積極的に話を聞きに行きます。


これは大体どんな分野にでも当てはまるのではないでしょうか。






なんでかというと、そこには経験があるからです。




経験はいわば過去の事実であるわけで、そこには揺らぎのない深みがあります。


就活本でいえば、著名なオッサンが書いている本も巷には溢れていますが、読んでいてカッコイイことが書いてあっても、どこか違和感を覚えて「イマイチのめり込めないな」と感じたりする理由もそこにあると思います。


そこには経験=事実がないのです

だから、深く自分のなかに入ってこないんです。



よく就活本に「自己PRは具体的に話せ!例えば数字!」と書いてあります。


表面しか触れていないこのアドバイスに僕は反吐しそうになりますが、部分的に言えば、補足してあげれば、賛同できます。
(僕の解釈はいずれどこかに書きます)





「具体的に話せ」っていうことは「事実を話せ」ということです。(嘘つくな、という意味ではなく)





ここから考えるのは



経験に基づく具体性は何者にも勝る



ということです。



最初に書いた居酒屋の話で言えば、どんな経験でも長く継続するだけで、そこには一定の価値が生まれると思っています。


ただ、その後の伝達に難がある人が多いだけの話です。




僕がオッサンになって、そのとき何をしているかは分かりませんが、少なくとも聞いている側が興味を持ってくれるような話し方はしたいと思いますし、


また、

これからどうなるかは分かりませんが、いま自分がやっていることを継続させることには、それだけで価値があると思います。



長くやっているからこそ知れること、世の中には本当に多いです。




以上です。






おじさま達へのワンポイントアドバイス!



若い人に自分の過去を話したいときは


「昔はこうだったんだぜ」


だけではなくて、


「昔はこうだったんだぜ。でも今はこうだよね(こうなの?)


と加えた後に、さらに


「今はここが大変だよね(大変じゃない?)」


と聞きましょう。

こうすることで目線を若い人と合わせることができます


特別に話者として優れているわけでもない人の話を一方的に聞くのは、誰でも苦痛です。



上記のアドバイスを実行してもらえれば、若い人が一方的に聞かされることが無くなり、

お互いが若い時代に大変だった(な)ことのすり合わせを図れます。


話が盛り上がり易くなりますよ。












安らかに。




2013年4月12日金曜日

大人が意識して社会的に弱い若者のことを拾わんで誰が拾うの。



毎日新聞さんから取材を受けました。

4月22日の朝刊、首都圏版に大きく掲載される予定です。うへへへ、楽しみ。

おもろい写真が出ているので、ぜひコンビニで買ってください(すっぴんも出ています)。



取材は2時間にも及んだわけですが、思っていることをたくさん話しました。

どんな形で伝わっているのか、僕自身も楽しみです。





そこで話しながら、本を出版する前、「無能の就活。」を開始し始めた時期に思っていたことが、ふと思い起こされました。





若者批判みたいなものって、巷には溢れています。

どんな時代でも若者は批判される存在なのでしょうが(ピラミッドの壁画(?)にも「最近の若者はダメだ」とか書いてあるとか聞きますし)、

それって、いつのときも

世の中に発信できる存在って比較的、年をとっている

ってことがあるんじゃないでしょうか。


就活もまさにそれで、偉い人が就活を論じていたりしますが、
「アナタが就活したのって何十年前?」
とかツッコミをいれたくなるほど、的外れなことを言ってたりします。




某大学の教授が「最近の若者は中小企業を見ないから就職難なんだ」とか言ってるのを見て、衝撃を受けた記憶があります。

そんなこと就活生はみんなわかっているし、中小企業は採用人数が少ないから、単純に競争率が低いなんて、死ぬほど短絡的な考えなわけです。

でもその教授は「そんなこと就活生はみんなわかっているし」の部分が、感覚的にわからないのです。
イメージで話しているんでしょう。


また若い世代で世の中に影響力を持っている人は、当然ですが比較的少ないです。

最年少●●!なんてことが売りになるのは、そういうことです。





そんなこんなで、若者の声は世の中に発信されにくい、という不変の環境が世の中にはあります。


僕だって本を出版していて若い世代のなかでは発信力があるほうなわけですが、
それだって所詮、就活本を書いているに過ぎなくって、就活終えた人の誰が就活本を読むんだってことです。
幸いにも僕の本は就活生以外にも比較的に読んでいただけていますが。





今回、毎日新聞さんに取材を受けてトラブルがなければ掲載されて、恐らく何十万人という人の手に届きます。

その人達の多くは就活生ではないわけで、つまり若い世代以外に向けた若い世代の発信がなされるわけです。

これは毎日新聞の記者の「I田さん」が意識して、若い世代の代表として就活を語らせてくださったから実現したものです。






すごく怖いことですが、年をとると自分もその世代だったはずなのに、その世代のことがわからなくなってきます。

自分自身の就活を終えてからも一日中就活のことを考えてきた自負のある僕ですら、たまに「いまの就活生ってなにを考えているんだろう」と思ったりします。





例えば僕が就活をしていたときって、ちょうどガラケーからスマホへ変わるの過渡期でした。

なのでみんな「スマホじゃなきゃ就活では不利になる!」と焦って、駆け込むように携帯ショップに入っていました。僕もそのうちの1人です。
WEBニュースでも「就活×スマホ」っていう記事は非常に多かったです。

でもいまの就活生にとってスマホを持っていることって、当たり前なわけです。
僕にはわからない感覚です。





だから大人は意識して若い世代が何を考えているか、考えないといけないのです。

「若い奴はすぐに会社を辞める、ダメだ」なんてよく言いますが(実際には統計上、上の世代ともほとんど変わらないらしいですが)、自分で言っていて疑問に思わないのでしょうか。



思い込みで、断定的に、疑わず、他人を批判すること、とても怖いことです。

若い人にも言えることですが、気をつけなければならないことです。


すごく大きなことを学ぶことができました。

朝刊、ぜひ購入してください!(宣伝で締める)









安らかに。








2013年3月24日日曜日

コミュ障でも何とかトークライブできました。


出版甲子園さん企画で、霜田明寛さんと一緒に開催したトークライブですが、無事に終了しました。



40名ほどのご来場をいただけました。


とても嬉しかったのは既に拙作を持っている方がたくさんいらっしゃったことです。
(20人くらい?)








(←本当は素顔でやっていました)













霜田さんのデビュー作「パンチラ見せれば通るわよっ」も購入して、サインまでいただきました。

霜田さんも出版甲子園で準グランプリを取って就活本でデビューしていらっしゃるので、不思議な縁を感じますね。








来場されている方には就活生が多かったのでノウハウ系の話もけっこうしたのですが、霜田さんとも同意したところで、意見が一致することが多かったです。


就活本のノウハウって抽象的な自己啓発とかも溢れていたりするんですが、霜田さんの理論は具体的でとても飲み込みやすいものでした。ここも僕が大切にしたい部分と同じです。




霜田さんのお話で印象に残っているのは「僕は何者かになりたい」「就活は【自分なくし】の側面もある」ということです。

僕も「何者かになりたい」タイプの人間です。


3月29日発売の『就活あるある』でも書いた部分なのですが、就活って夢を忘れることに近いんですよね。
最初からサラリーマンとかOLになりたいと思っている人なんかかなり少なくて、昔はみんな夢があったはずなんです。

でもそれをいつの間にか忘れるか、諦めるか、自分が臨むあり方みたいなものを見失ってしまうわけです。


会社員になることがつまらないことだったり、しょうもないことだと言いたいわけでは全くなくて、いつの間にか夢を忘れるのはとても怖いことです。



会社員は労働のなかに自己実現ややりがいを見出そうとします。


しかし会社員は基本的に定額の給料で働いていて、座っていればお金がもらえます。

これが日本の会社です。



僕はみんなが自己実現ややりがいを会社での労働に見出そうとするのは、そうしないと続けていられないから、だと思っています。



本当は「労働する→たいかとしてお金を貰う」だけのシンプルな構造なのですが、それだけでは人は仕事に向き合えないんです。


でも怖いのは、それを利用する会社もあるってことです。
ナビサイトなんか見てみたら、やたらとやりがいを前面に押し出してくる会社がありますね。


そうやって自己犠牲の精神を育ませないと業務がまわっていかない会社があるんです(もちろん全部ではないですよ!)。
サービス残業させる会社ってめちゃ多いですから。



今回のトークライブは終盤に差し掛かってから出た話題ですが、その辺りが重要だったと思います。


これから就活本をもっと書いていきたいと思います。

会社員に向けた本も、書いていきたいです。





人生を歩むとか日々を過ごすじゃなくて、ただ漫然と日常を辛いと嘆くんじゃなくて、

最近忘れかけていた「人生を作っている」という感覚を取り戻すことができた夜でした。





ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。



実はこの前に個人的にセミナーというか相談会を開催したのですが、6人も来てくださいました。
みんな就活がんばってね。応援しています。






安らかに。




2013年3月16日土曜日

1年目を終えようとする平成ベビー。


いまは3月15日だ。年度末の月を、折り返した。


1年目なんてそんなもんだ。


と、社会人の先輩がいう。

ハッキリ言って、期待もされていない。こなしている業務もしょぼい。

僕の個人的な体験ではなくて、1年目なんてそんなもんだ。


文系は特にそうだけど、およそ専門的とはいえない、仕事に直結しないことをやってきた学生が、
お金を稼ぐ人間になろうとしている。
実際に小額を稼いだ人もいるかもしれない。


褒められることもあると思う。
でもそれは1年目だから、褒められているだけだ。



辛い、と言いそうになっているかもしれない。
実際に言っているかもしれない。


1年目なんてそんなもんだ。

と、社会人の先輩が言う。


でも、辛さは、絶対的じゃない。

それぞれ、人によって許容量は違う。


きっと周囲からやんややんやと言われていると思う。叱咤されているだろう。


そんななかで、1年目をやりきろうという人は、とても偉いと思う。
とても頑張ったんだと思う。


過ぎ去った日々を、みんな忘れていく。

みんな1年目だった。でも過ぎ去ったその期間に感じていたことを覚えている人は少ない。
少なくて、それを踏まえて1年目の人に気を配る人は少ない。


1年目、よくがんばったと思う。

本当にすごいと思う。


別の道を進む人も大勢いるなかで、よく耐えていると思う。
(別の道に進んだ人を逃げたと安易に言う人はクソッタレだ)


お疲れ様です。

とても、尊敬します。

ずっと今思っていることを大事にしてください。

忘れないでいることは、次に1年目になる人のことを考えてあげられると思うのです。







安らかに。








(このブログは明記されていない限り、僕の個人的体験とは一切の関係がありません)













2013年2月3日日曜日

雑記

こんばんは。
武野です。



名刺を作ってみました。


どうでしょう。


我作成ながらかわいくね?



欲しい人いたらあげます。










さて、2月に入って、少しばかり暖かくもなってきたかな、と思います。

僕はあんまりスーツを着るのが好きじゃないのでモコモコしたジェッケット

モコジャケ

を着れない季節になっていくのかと思うと寂しいです(モコジャケ流行れ)。


ところで新年に入って、皆さんはどんな環境にあるでしょうか。

平成ベビーの新入社員の皆さんも、ようやく慣れてきたのではないでしょうか。



僕ですか?





3日くらい前に泣いた。



ガチで。


東京に来てから初めて泣いたんじゃないかしら。


眠ろうとして布団に入って、首元にある布団の裾を目元に引き寄せて、綿に涙を染み込ませたよね。ふるふるしてたよね。

朝起きたらまぶたが腫れぼったかったよね。OLみたいです。

多くは語りませんが、特に誰が悪いわけでもなく、何なら悪いのは僕なわけで、いろんなことが重なって結果的に詰められまくっただけなので、誰かに文句を言うのはお門違いです。


でも、僕は意図的に言わないように心がけているんですが、

辛い

って言っちゃったよね。


また頑張るけどね。

僕はこれまでの人生でどこにいってもハードモードだったので、ちょっとくらいベリーハードとかインセインモードに突入したところでそんなに驚きません。

それでも他の人を見てたら自分は甘やかされとるなあと思います。





ところで、新入社員オフ会的なものをやりたいな、と思っています。

楽しそうじゃないかい。

条件は新入社員であること。
(2年目くらいまでは全然OK)(転職して1年目でもOK)


きゃー。

興味あったらツイッターとかで連絡ください。








安らかに。



(拙作『凡人内定戦略』の増刷がまた決まりました!3刷1万1000部です!1万超えたー!)












2013年1月21日月曜日

平成ベビーと「新しい風が欲しいんだよね」。


武野です。

今日、焼肉を食べに行ったんですけど、レバーとごま油が出てきて


「焼いてくださいね?」


「よぉ~く、焼いてくださいね?」



ってギャルみたいな店員に言われて、

レバーを生のまま口に持っていく感じを出したら、


背中越しに


「ちゃんと焼いてくださいね?」


って3回くらい言われました。


メニューは「レバー」と「新鮮レバー」で分かれていたんですが、これは新鮮レバーのほうです。


社会って難しいな、大変なんだな、って思いました。



武野です。





久しぶりの更新ですが明日は月曜日なので、簡単に。


就活生が説明会などでよく質問することっていくつかあると思うんですが、その中に



「御社が私たちのような若い人材(新入社員)に求めることって何でしょうか?」


っていうのがあると思うんです。


就活生としては気になるところですよね。
自分に求められているものは何なのか、自分にその適正があるのか、無ければ内定が取れないことになってしまいます。

その質問自体に意味があるかどうかは別の話なのでここでは触れませんが、


そこで人事の人は


「やっぱり新しい、風、だよね」



と言います。


「やっぱりタバコには、コーヒー、だよね」

とか

「やっぱりワインには、チーズ、だよね」

とか

「やっぱり俺には、お前、だよね」

みたいな。




まあ、はっきり言って全部ウソです。




基本的に説明会なんかでは耳あたりのいいことしか会社は言いません。

なんでかっていうと説明会は広報や宣伝に分類されるものですから、不利になることは意図がない限り絶対に言いません。


電車の中釣り広告に

「栄養ドリンク!極上ビンビン汁ネオMAX!中身はほとんど水とカフェイン!」

とかあったら、誰も買わないでしょ。

ちなみに僕は大学生のとき自分がEDなんじゃないかと思って『精泉ビンビン液EX』という、やたらいやらしい名前の栄養ドリンクを買ったことがあります。
あと『バロネス』っていう3000円くらい(?)する謎の小瓶も買いました。




一般消費財メーカーなんか特にそうで、イメージダウンは相手が就活生でも絶対にしません。



じゃあ会社に入ってみて、どうなるか。

就活生の多くが忘れがちなんですが、まず最初に始めることは


「会社に自分を合わせていく」


ことから始まります。

よく考えたら当たり前のことなんですけど、会社なんてよほどガタガタでない限りはある程度完成されています。特に新卒を募集しているところなんか。


そこで新卒がいきなり「新しい風」になるかと言えば、当然なるわけなくて。

「フレッシュね」

「若いねー」

「酒飲めるの?」

ふふふ、ほほほ、と多少温かい目で見てもらえるくらいなわけで、

新卒の人間に変化なんぞ何一つとして期待していません。


要は数年経って仕事を覚えてからにしてね、ってことなんです。
(まあ、これに関しても僕はほとんどウソだと思っていますが)


そして仕事を覚えるっていうのは、その会社のインフォーマルな部分を含めて自分のスタンスを適合させていくっていう意味なんですよね。


新社会人自身がそれを思うかどうかは別として(反発のほうが多いでしょう)、
会社側が求めているものなんてそんなものです。


事実、それに合わせられない人が辞めていくんですから。辛いと言うんですから。




まとめると


新卒の学生に求めてることなんて何一つ無いから、過剰に期待すると入社してから泣きを見るで


ってことです。


そもそも新卒一括採用は終身雇用と経済成長を前提として、長期間に人材を雇用して育て上げる風習であることを考えれば自明かもしれませんね。

それでも新しい風を吹かせられる人は、優秀だし、また別の道も見えてきます。

という話はまた今度。



そういえば生牡蠣食べ放題に行きたい。



安らかに。



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