武野です。
こんな質問がAsk.fmに送られてきました。
もしも万が一、
自分の好きな女性が実は自分の友達と付き合ってましたという事実を知ってしまった場合、武野さんならどのようにして立ち直りますか...?
どうかご教授を...
まず、この歌を聴いてください。
槇原敬之「彼女の恋人」
槇原敬之さんは名曲揃いの天才ソングライターですが、悲惨な曲を数多く書かれています。
そのなかでも「彼女の恋人」は身近にある悲惨さでいえばトップクラス。
なにせ
「僕と親友の間にいつか入り込んできた君(女子)を、僕が最初に好きになったけど、気付いたら親友の恋人になっていた。親友だからいいやつに決まっているけれど、お似合いなのが悔しい」
で終わるという何の救いもない歌です。
そういうことです。
その関係に救いなんてありません。
友達やめれば
って思います。
質問をわざわざしてくださっているのは、自分のなかに劣情(いやらしい意味じゃなく)が芽生えているからでしょう。
友達に彼女ができたことを嬉しく思えないわけでしょう。
そんなふうにしか思えない友達との関係性が、健全なわけないじゃないですか。
自分の母親と付き合っていたとかいう話なら別です。アナタにも「いや、お前それはアカンやろ」と言える身分かもしれませんが、友達からしたら
何でお前にとやかく言われなあかんねん
ってなります。
(とやかく言われていないと思いますけれど)
傷ついてしまう原因を分析してみましょう。
①好きな人が自分ではない人と付き合った
②それが友達だった
①は、ただ「手に入れたい人を手に入れられなかった」という事実です。これにはおおいに傷ついていいと思います。
人間として、男として、健全な心のダメージです。
生きていくうえでほぼ確実に生じるダメージを否定しようとするのは心の弱い人がやってしまいがちな悪手です。
最終的には処理できなくて詰みます。
いろんな方法で軽減は可能でしょうが、根本的に『傷つかない』ことは避けられません。
生きていくことは他者や事象と摩擦していくってことです。
ですから、素直に受け入れて、枕を夜露以外のもので濡らしてください。
ただ、②に関しては、整理しておかないと心が乱れますね。
まずは、友達とアナタが好きな人は何も悪いことをしていないと気付くべきでしょう。
アナタが言っているのはやっかみです、ただの。
アイドルが結婚してキレているのと一緒です。
自分が罪のない人々を妬み、恨み、そしてそんなことのために自分自身が傷ついていることを受け止めてきてください。
人間関係は、流動的であって、何も悪いことではありません。
そう考えると、話は単純。
①に関していえば、必ずいつかほっとけば回復します。
どんなに好きだと思っていても、次に好きな人は現れます。
アイドルだって、いまだにモーニング娘。の創設メンバーを心から応援している人は、極々少数でしょう。
アナタも生まれてから20年くらいは経っていますよね。今までの間、年単位で執着し続けることができたことが、どれくらいありましたか。
僕はかなり少ないです。
あれだけ好きだったバンドも、カードゲームも、何もかも昔ほどの情熱はありません。
それって、人に対しても同じです。
ふつうの人間は自分に好意を向けてくれない人への熱意は、そう長い間は持続しません。
そうじゃない人がストーカーになったりします。
(逆にだからこそ恋人同士でも好意のある証明をし続けることは互いの幸せのために重要なんでしょうね)
逆に言えば、自分に向き合えない状況を作ってみるのも一つの手かもしれませんね。
簡単ですね、嫌われればいいんです。
「ねェねェ、今日の僕の下着の色、何色やと思う?」って一日に5回聞いたらすぐに避けてくれますよ。
極端ですし、いろんなバッシングがくっついてくるので、オススメはしませんが。
もう一つの方法は
ネタ化することです。
おもしろおかしく人に話してもいいですし、悲惨な人生経験として会話で使っていってもいいでしょう。
負の気持ちって、心のなかで抱えれば抱えるほど、肥大化を招きます。
しかし逆に積極的に自分から発散していくと、これがびっくりだんだん気にならなくなってくるもんです。
コンプレックスなんかには特に有効です。芸人さんが多用されていらっしゃいますね。
生まれながらにして自分の引け目を笑い飛ばせる人なんかほとんどいませんから、僕は芸人さんもどこかのタイミングでネタにしようと決意したんだと思います。
僕の場合は、顔のデカさです。
地球儀ならば、バチカン市国もばっちり視認できるレベルの顔の大きさを、昔は隠そうとしていました。
隠せるわけないのにね。
ネタにしだしたのは、大学生になってから。恥ずかしさや親への怨恨を抱えるのがいよいよしんどくなり、ここは積極的に解決に踏み出さねばならんと立ち上がりました。
最初は心の底がぶわーと熱くなるような不快感を覚えていましたが、そのうち気にならなくなって、今ではネットで全世界に発信しているくらいです。
要は
自分にとって悪い状況や境遇を別のメリットに変えていく作業
です。
まずは本人たち以外の友達に、笑い話として話してみてはどうですか。
慣れてきたら本人にも話してみてください。
ネタ化には覚悟が要りますが、風化するまで待つことも、本来は相応の覚悟がいることです。
それに気づかない人は、とても多いです。
覚悟がないまま生きていくのは、とても辛いことだと僕は思います。
僕が愛してやまない漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第6部の主人公「ジョルノ・ジョバーナ」の言葉を、最後に贈ります。
「覚悟」とは!!
暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!
そうしたら、友達やめなくても、笑って「おめでとう」と言えると思います。
自分が好きになった人を友達も好きになったなんて、そこまで気の合う友達なんてなかなかいません。
その女性も、自分が好きな友達を好きになってくれたんですから、ステキな人なんでしょうね。
安らかに。
異性愛幸福戦略⑫「アイドル結婚理論」
異性愛幸福戦略⑬「覚悟のネタ化」
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どうぞ、よしなに。
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