2013年4月12日金曜日
大人が意識して社会的に弱い若者のことを拾わんで誰が拾うの。
毎日新聞さんから取材を受けました。
4月22日の朝刊、首都圏版に大きく掲載される予定です。うへへへ、楽しみ。
おもろい写真が出ているので、ぜひコンビニで買ってください(すっぴんも出ています)。
取材は2時間にも及んだわけですが、思っていることをたくさん話しました。
どんな形で伝わっているのか、僕自身も楽しみです。
そこで話しながら、本を出版する前、「無能の就活。」を開始し始めた時期に思っていたことが、ふと思い起こされました。
若者批判みたいなものって、巷には溢れています。
どんな時代でも若者は批判される存在なのでしょうが(ピラミッドの壁画(?)にも「最近の若者はダメだ」とか書いてあるとか聞きますし)、
それって、いつのときも
世の中に発信できる存在って比較的、年をとっている
ってことがあるんじゃないでしょうか。
就活もまさにそれで、偉い人が就活を論じていたりしますが、
「アナタが就活したのって何十年前?」
とかツッコミをいれたくなるほど、的外れなことを言ってたりします。
某大学の教授が「最近の若者は中小企業を見ないから就職難なんだ」とか言ってるのを見て、衝撃を受けた記憶があります。
そんなこと就活生はみんなわかっているし、中小企業は採用人数が少ないから、単純に競争率が低いなんて、死ぬほど短絡的な考えなわけです。
でもその教授は「そんなこと就活生はみんなわかっているし」の部分が、感覚的にわからないのです。
イメージで話しているんでしょう。
また若い世代で世の中に影響力を持っている人は、当然ですが比較的少ないです。
最年少●●!なんてことが売りになるのは、そういうことです。
そんなこんなで、若者の声は世の中に発信されにくい、という不変の環境が世の中にはあります。
僕だって本を出版していて若い世代のなかでは発信力があるほうなわけですが、
それだって所詮、就活本を書いているに過ぎなくって、就活終えた人の誰が就活本を読むんだってことです。
幸いにも僕の本は就活生以外にも比較的に読んでいただけていますが。
今回、毎日新聞さんに取材を受けてトラブルがなければ掲載されて、恐らく何十万人という人の手に届きます。
その人達の多くは就活生ではないわけで、つまり若い世代以外に向けた若い世代の発信がなされるわけです。
これは毎日新聞の記者の「I田さん」が意識して、若い世代の代表として就活を語らせてくださったから実現したものです。
すごく怖いことですが、年をとると自分もその世代だったはずなのに、その世代のことがわからなくなってきます。
自分自身の就活を終えてからも一日中就活のことを考えてきた自負のある僕ですら、たまに「いまの就活生ってなにを考えているんだろう」と思ったりします。
例えば僕が就活をしていたときって、ちょうどガラケーからスマホへ変わるの過渡期でした。
なのでみんな「スマホじゃなきゃ就活では不利になる!」と焦って、駆け込むように携帯ショップに入っていました。僕もそのうちの1人です。
WEBニュースでも「就活×スマホ」っていう記事は非常に多かったです。
でもいまの就活生にとってスマホを持っていることって、当たり前なわけです。
僕にはわからない感覚です。
だから大人は意識して若い世代が何を考えているか、考えないといけないのです。
「若い奴はすぐに会社を辞める、ダメだ」なんてよく言いますが(実際には統計上、上の世代ともほとんど変わらないらしいですが)、自分で言っていて疑問に思わないのでしょうか。
思い込みで、断定的に、疑わず、他人を批判すること、とても怖いことです。
若い人にも言えることですが、気をつけなければならないことです。
すごく大きなことを学ぶことができました。
朝刊、ぜひ購入してください!(宣伝で締める)
安らかに。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
武野さんこんばんは。社会人一回生ご苦労様です。
返信削除「思い込みで、断定的に、疑わず、他人を批判すること、とても怖いことです。」という一文にとても共感しました。
以前に、共感できる大人になりたい、とおっしゃっていたのに感激したのも思い出しました。
最近競争社会のイガイガ(?)にのまれていたのですが、自分を見失わないようにしたいです。ありがとうございました。もっと物事を深く見る人間になりたいです。
とりとめ無くすみません。無能さんは私の憧れの人です。これからも応援してます。どうか無能さんも安らかに・・・では、